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令和6年度 ニュース

宝小ニュース

おすしやさんに いらっしゃい!

2024-11-08
第68回読書感想文低学年の部(1・2年生)の課題図書『おすしやさんに いらっしゃい!』の作者である岡田大介さんが宝小に来てくれました。寿司作家としてご活躍で、お寿司を握るのみならず、自ら釣りをしたりスキューバーダイビングをしたり、海藻の研究をしたりと精力的に活動し、書籍や雑誌の原稿を執筆してメディアにも取り上げられている方です。校長の想いは、「わたしたちの体はたくさんのいのちでできている」ということや「いきものが食べ物に変わり、食べる側の命となる」ということを子供たちに理解してほしい。心の中で食べ物や料理をしてくれる人、生産者などの関係するみなさんへの感謝の気持ちが生まれるとよいな。そして、料理への興味、生命を大切にすること、生命が生きる環境について考えることなど、様々な思いが浮かんでくる時間にいしたいと思っていました。その思いがやがて心の中で熟成し、行動にもつながって宝小の児童の心豊かになり、命を大切にする人になってほしいと思っています。
岡田さんの授業は、校長自身がとても楽しみにしていたものです。子どもたちと一緒にワクワクしながら参加していました。食べ物のほとんどが生きているものということを教えてくれ、いろんな魚や海の生き物、海藻などを写真で見せてくれました。カンパチ、メダイ、カマス、ムロアジという本物の魚も目の前にありました。触りたい子供たちに触らせてくれました。少しおっかなびっくりしながら、魚に触る子供たち。ヌメヌメしてる。目がぷにゅぷにゅしている。歯がすごい。くさいなど、初めて触る子も多く、よい体験になりました。高学年の部の授業では、なぜ料理人、そして寿司作家をめざしたのかというお話をしてくれました。子供たちにとっては、キャリア学習になりました。また、目の前でメダイを三枚におろす様子を見せてくれました。頭を落とす、内臓を取る、三枚に下ろしたあと、骨を抜く、皮を切り取るなど、魚がどこでおいしそうに見えるかということを子供たちに問いかけながら、魚をさばいています。さっきまで魚だった生き物が、切り身になりまさに食べ物になっていくと感嘆の声がもれていました。しゃりのおもちゃとメダイとをあわせてにぎり、お寿司の完成。おいしそう!うわー!という声があがりました。学習後には、次のような感想が発表されました。「おいしいとだけ思いながら食べていたが、食べるということは命をいただくことであり、感謝しながら食べていきます。」「続けていくとできるようになるという大切なことが分かりました。ぼくも努力を続けていきたいです。」「好き嫌いがあったけど、大切な命をいただいているのだから、私はこれから好き嫌いをできるだけしないで嫌いなものでも食べられるようにしたいです。」「あたりまえに食べていたけれど、あたりまえではなく、感謝して食べるようにしていきます。」子供たちのこのような心の動きがあって、校長としてもとても嬉しく感激しました。岡田さんの言葉の中に、「食べ物を大切にする人は、優しい人になります。」というものがありました。とても深い言葉です。私は子供たちに優しい人になってほしいと伝えてあります。このような授業を実現することができてとても嬉しいです。一緒に学んだ子供たち、教職員、支えてくださったみなさま、岡田さんに心から感謝いたします。ありがとうございました。
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